ダイハツ ミライース LA350S アイドリング ストップ キャンセル 始動時オフ

実家のクルマですが、母親が毎回アイドリングストップスイッチを押してキャンセルしていると聞いたのですがその理由は、止まることや始動時の違和感ではなく、夏場のアイドリングストップは暑かったからだそうです。エアコン停止の替わりに蓄冷剤を装備しているメーカもありますが、このクルマにはなにもありません。
当方が借りた時に感じたのは始動時の違和感に、まだ停止しているのにブレーキを踏んでいる足の力がちょっと緩まったら始動するし、近所に買い物に行った後の節約燃費表示で単位がmlって・・・と思ったりして、燃費節約の効果よりも始動を頻繁にするほうがバッテリーとか点火系部品の寿命が早まりそうなのが気になっていました。
アイドリングストップの感じ方は人によって異なるかもしれませんが、楽になるように運転時(始動時初期)アイドリングストップしないよう、キャンセルしてあげることにします。
👉主な目次
・リレー1つでキャンセル?
・リレーの配線
・アイドリングストップスイッチを調査
・接続
このアイドリングストップスイッチは押している間だけオンする接点なので、押す替わりにオンする接点を並列で用意してあげれば良いだけなのですが、以前にぼんやりと考えていたのは・・・キャンセルするには・・・となんとなく空想していたのはタイマー回路で、エンジン始動後数秒後にリレーでアイドリングストップスイッチを指で押す替わりにリレー接点で押してやることを考えていましたが、すでにネット上でリレーだけで出来る情報があふれていまして、仕組みとしてエンジン始動時に一度オフするというACC電源を使うことと、リレーはB接点を使う…。なるほどと乗っかりました。
①エンジン始動する前には、ACC電源は来ていないのでリレーコイルはオフで、この状態でB接点は最初から「オン」しています。
②そして、エンジン始動時の前にACC電源が入るので、ここでリレーがオンしてB接点は「オフ」になり、アイドリングストップスイッチも「オフ」になります。
③次にエンジン始動時は一瞬ACC電源が切れるので、リレーが再び「オフ」してB接点が「オン」するのでアイドリングストップスイッチを押したことになりキャンセルされます。
④エンジンが始動するとACC電源は再び「オン」するので、リレーもまた「オン」してB接点は「オフ」になり、アイドリングストップスイッチも「オフ」となり押していない状態となります。
⑤これで、アイドリングストップスイッチを押していない状態になっているので、これ以降の運転時(ACC電源ON中)は、アイドリングストップを使いたい時には、アイドリングストップスイッチを押せば有効にもなり、もう一度押せばキャンセルもできます。
リレーはいつも使う手持ちのオムロン G5シリーズでDC12V、このキャンセルに使うリレーは1回路(開閉できる回路数)で2接点(A接点とB接点で2接点の意味)が必要です。手持ちはG5V-2という2回路2接点の物ですが、使わない回路が1回路あるだけで問題ありません。
①リレーのコイルピンの1と5番にACC電源とアースを接続します。このリレーではプラスマイナスの極性はないのでどちらでも問題ないです。車両のアース、もう片方に車両のACC電源に半田付けします。
判りやすい様、アースは黒色線、ACCは赤色線にしました。
ACCの赤線には、保護ヒューズを入れておきます。リレーコイルの定格電流は40mAしかないので手持ちで一番小さい0.5Aを入れました。このヒューズを無しにしておくと、リレーや配線上でショート等があった時にクルマのACCヒューズが切れてACC電源が全て止まってしまいます。
②リレーのB接点にアイドリングストップの線を結線します。
B接点とは、先ほどの説明のように、リレーの「電源がオフ」でも「オン」している接点を言います。上の画像のようにコイルと、接点の端子番号図が表示されています。電源が入っていない状態の図になります。
このリレーではB接点は、つながっている図になっている4と6番、または、13と11番です。
どちらか片方組で大丈夫です。
今回は、アイドリングストップスイッチへの線を13と11番で桃色を接続しましたので、
残りのB接点の4と6番、A接点の8、9番は、今回使いません。③リレーに電源をつないで接点動作をテスタで確認します。
全体を自己融着テープで巻いて絶縁保護します。(太い熱収縮チューブでも可)
①アイドリングストップスイッチと他のスイッチが取付いているパネル部分(下画像の白っぽい部分)は外れるようになっていますが、パネルはこのままでは外しにくいので、先にスイッチを外します。
足元方向からスイッチの裏に手を入れ、スイッチの上部を前に押し出すように押すとスイッチは前に出てきます。
スイッチに差し込まれているコネクタを抜くには、コネクタ上部の爪を押しながら引き抜きます。
②スイッチを外したパネルの穴に指を掛けて、強めに引っ張るとスイッチ部のカバーが外れます。
(▲ご注意:外し方は当方の我流ですので破損には注意ください。)外れたスイッチ
ついでですが、このスイッチはTOYOTA製でした。
③スイッチを押したときに繋がる(ショート)する端子を調べます。他機能のスイッチと一体型で本数が多いですが根気よく調べます。
④調べて分かったアイドリングストップスイッチの2本のピン(端子)位置と、車両側のコネクタと照合してクルマ側の線色を確認します。このクルマでは、薄紫と白/黒でした。
①スイッチの配線は意外と短くて出てきませんので、配線固定クリップを外します。大きめのマイナスドライバー等で、両側の爪を押しながら外します。(当方は、片方づつ押して外しました。)ペンチで両側を挟んで押すと一度にできるかもしれません。
②車両の薄紫色の被覆を削って半田付けで接続。(車両側の線は細くて手持ちのエレクトロタップは合わないので。)
③リレーのB接点に接続した2本の桃色線を、それぞれ車両の薄紫線と白/黒色線に接続。
④1本ずつ自己融着テープで絶縁し、最後に上から保護巻きします。
⑤リレーのコイルに接続した赤色を、ヒューズボックス隣にあるACC電源からエレクトロタップで分岐、黒色はアースなので車両側ボルトで既設の線と共締めしますが、当方ではすでにキーレスミラー格納取付けでACC電源とアースを分岐しているのでこの機器のリード線から分岐します。
⑥始動時、アイドリングストップ表示がオフになること、またオフ時にアイドリングストップスイッチを押してオン、もう一度押してオフ出来ることを確認して、スイッチを戻し、配線をまとめカバーを戻したら終了です。
取付けてから1ヶ月経過していますが、エラー無く機能しているようです。これで毎回面倒な操作がなくなり、あの始動時の違和感が無くなりました。これからは暑さも気にならずに運転に集中しできるでしょう。
話は変わりますが、11月にハスラーは細かな仕様変更がされてもうすぐ納車になるのですが、試乗で体感した S-エネチャージでの始動時の振動はほぼ違和感なく会話していたら気づかないし、またアイドリングストップの動作モードを3つから選択でき、そのうちの一つの「快適モード」にすれば止まる回数もかなり減るのでアイドリングストップはキャンセルしたいと思っていません。それにキャンセルすると、せっかくのS-エネチャージが使われない(イオンリチウム電池)ことはもったいないと思ったりするのです。とはいえ減速エネルギー回生でイオンリチウム電池に充電され、電装品に供給されるので一部の機能としてS-エネチャージは使えはします。
ちなみに、この仕様で、自動車任意保険で「ハイブリッド・電気自動車割引」の名称で割引対象となります。
・リレー 5GV-2 2回路2接点(1回路2接点であれば良い)
・電線(数色)
・自己融着テープ(または、熱収縮チューブ)
・インシュロック
・半田こて
・ニッパ
・テスター
・マイナスドライバ(配線固定クリップ外し)
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ディスカッション
コメント一覧
早速のご回答と応援ありがとうございます。
これでモヤモヤがすっきりしました。
楽しみながらトライしてみます。
自己責任で(笑)
トライさん。はじめまして。
当方車両もミライースLA350なので、アイスト始動時自動オフのサイトを教本にリレーG5V-2にて作業を進めてます。
そこで質問させて下さい。
③リレーのB接点の13番と11番に接続した2本の桃色線は、車両の薄紫線と白/黒色線のそれぞれどちらに接続すべきか悩んでます。特に極性はなく、どちらでも問題ないのでしょうか?