純正フットライトを常時点灯させる。BMW X1 F48 LCI 20i 後期モデル

元々ついているフットライト。
装備されているのは良いのですが、ドアアンロック時の乗り降りの間しか点灯してくれません。普通はそうなのでしょうけど。
当方の前の車と同様に、これを走行中でも常時点灯にしようと思います。
実現するにはフットライト4か所すべてに配線する手もありますがこれは大変です。
どうするか?フットライトの電源元をエンジンスタートボタンを押してオンする電源に切り替えて常時点灯を考えました。
ところが・・・。
その元電源の場所をディラーに聞いて回路図をもらいましたが・・・何だかさっぱり分かり難い図面です・・・。
しかも「面倒な所なので大変だと思います。」と言われ、そんなにも無理な感じでいわれると何が何でもと思う性格です。
難易度高いように言われたその場所とは、自分がつもりしていたヒューズボックス近辺ではなく、別の所にあるボディドメインコントローラA258というリンク系のユニットのコネクタにあったのです。これで言われた意味がわかりました。
▲ おことわりと、ご注意
この車両は2020年式 後期 20i です。年式や型式で異なる場合がありますのでご了承ください。
これは面倒です。回路図にある分岐点にアクセスしてふたつを分離しないと、エントランスライトも常時点灯になります。
さらに、それらはフロントとリアに別れた配線になっています。これは問題視しませんが(後で放っておけない事が判明するのです。)、分岐点はフロアシートの下にあったりして非常にアクセスが難しいことが判明しました。
どうしようかと考えながら、
夜の車内に入りドアを閉めて、フットライトとエントランスライトが点灯している様子を見て気が付きました。
エントランスライトは結構明るいので頼りないフットライトの助けになるかもと思い、エントランスライトも常時点灯しても良いのではと考えを変えました。
▲これは、ドアが開いている感じがして嫌な方にはマネをされないように。と思います。
回路図中のACC(アクセサリ)電源(エンジンスタートボタンを押してオンする電源)がない時は元々のドア開で点灯、閉で消灯し、ルームランプスイッチ操作で点灯、消灯の純正動作をします。
エンジンスタートボタンを押してオンする電源により強制点灯させ、走行中は常時点灯になります。
リレーを2回路使っているのは、純正動作はフロントとリアとがルームライトスイッチで個別にオン・オフする仕様になっていますのでフロント(赤茶線)と、リア(青茶線)を分けるためです。
この線は、前後側面ドラレコ取付け時に見つけた電源で、エンジン停止と同時に切れる電源です。
純正動作時にはフロントとリアとがルームライトスイッチで個別にオン・オフする仕様になっていますが、次の回路図のように1回路2接点のリレーを使うとフロントとリアが同じ配線になってしまい、ルームライトスイッチで個別にオン・オフ出来なくなってしまいますので、先ほどの「回路図」で製作します。
リレーを1回路2接点を使うと、フロントとリアが同時点灯になってしまう回路
■作業に入ります。
リレーコイルにリード線を半田付します。このリレーには+、-の極性はありませんので線色を替えなくても大丈夫です。
①助手席のステップと側面の足元カバーを外しますが、ドアステップカバーも一部浮かさないと外さないカバーは外せません。
▲配線色について。
ドメインコントローラーのコネクタでの色は、赤青色がフロントなのですが、途中で赤茶色につなぎ変わっていてフットライトのコネクタでは赤茶色に変わっています。一方リアについては、ドメインコントローラーでの線色は赤茶色ですが、途中に分岐があるものの色はそのまま赤茶色でリアフットライトへ行っています。
④確信できたら赤茶色線を思い切って切断。
赤青色線も思い切って切断・・・。
これでドア開しても、ルームライトスイッチを押しても点灯しなければ間違いないです。
⑤エンジンスタート電源ですが、ドラレコ取付(前後側面ドライブレコーダー)時にも書いていますが、エンジンスタートボタン押しオフにすると即オフになる電源と、取説に記載されているようにシガライタや充電系統では8分間オンしたままの電源があります。
ここでは、エンジン停止で即オフする電源にして、オフ後は本来の純正動作に切り替わる仕様にします。
⑥リレーは回路図のように、赤茶と赤青とも別々の線になっていますが、役割は同じなのでリレー接点は1つにつないでも問題はないと思いますが、分けておいてよかったことが後の動作確認の時にわかりましたので、純正の通り赤茶と赤青色線は分けておくことを薦めますので、2回路2接点のリレーを使います。
リレーの各端子がわかりやすいよう色を変えてリード線を接続しておきます。
⑦見つけたフットライト線にリレーを挟み作業に入ります。
回路図に記載の「A」接点にACC電源(エンジンスタートボタンでオンする電源)を、「B」接点にドメインコントローラーからの赤茶色と赤青色線をはんだ付けで接続します。
(A接点:リレーコイルに通電していない時、オフしている接点。 B接点:リレーコイルに通電していない時、オンしている接点。)
⑧リレー線との接続が終わったら、絶縁のため自己融着テープを巻きます。
最後にリレー端子部の絶縁保護のためリレー全体にも巻いておきます。
⑨点灯テストします。
単純なことなので問題なく動作すると思います。
1.テスタでショートしていないかを確認します。(赤茶色とアース間、赤青色とアース間)
2.ドア開でエントランスライトとフットライトが点灯します。
3.乗車して、ドアを閉めルームライトスイッチでルームライトを消すと消灯します。
ここで初めて知ったことが・・・前席スイッチで消すと前後席すべて(ルーム、フット、エントランスすべて)が消灯し、後部座席のスイッチでは後部席(ルーム、フット、エントランスすべて)だけが消えます。
この確認で操作するまで気が付きませんでした。
ですので、ルームライトの配線が2本(フロントとリア用)別々にある意味がわかりました。ここまでは純正の動作です。
ここからが今回の変更動作です。通常の使い方の順番で確認してみます。
1.着座しルームライトスイッチを操作しないで、スタートボタンを押すとエントランスライトとフットライトが点灯します。
2.このまま、エンジンスタートしても点灯したままで走行中も常時点灯となります。
3.そして、エンジンスタートボタンを押しエンジンを止めると消灯します。
ここまでが今回のリレーによる変更動作範囲です。
ここからはまた純正動作になります。
1.エンジン停止で消灯しています。この状態でドア開の前にルームライトスイッチを扱うとルームライトとフットライト、エントランスが点灯します。
2.今度は、消灯しているときにルームライトスイッチを操作しないで、ドアを開けるとルームライトとフットライト、エントランスライトが点灯します。
3.降車して、ドアを閉めてロックするとすべて消灯します。
⑩問題なく動作しましたので、最後に回路を両面ブチルテープで固定します。
しかし、フットライトとエントランスライトを同時点灯したものの、気になることがあります。
それはライトの発光色。
純正でのフットライトは電球色、エントランスライトは白色で色の差があります。
こちらの別記事でご覧下さい。
👉純正フットライトの電球色をLEDテープで白く明るく。 BMW X1 F48 20i 後期
・テスター
・ワニ口付きテスト線
・ニッパー
・カッター
・はんだこて
純正フットライトを常時点灯させる。 BMW X1 F48 LCI 20i 後期(当記事)
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