東芝 VARDIA ブルーレイレコーダー D-B1005K HDDを2TBに換装とチューナー交換
5年前に電源基板交換で復帰したこの東芝製ブルーレイレコーダー D-B1005K は現在も元気に稼働していますが、緊急ではない問題が2件発生しています。
1つ目は録画データー満杯は👉HDDを増量する
2つ目はテレビで地デジでいくつかのチャンネルが映らないことがある。は👉チューナを交換
以前、電源基板交換で復帰した東芝製ブルーレイレコーダー D-B1005K はこちらで。
電源故障から復帰した当時すでに1TBの容量でも録画データーが満杯になっていました。このレコーダー私は使わないのですが、家族は録画しても消すとか整理をして残したいのをダビングしないのでこのような事になるのです・・・。ブルーレイディスクも永久保存ではありませんが、HDDドライブが故障する確率の方が高いように個人的には思っています。例えば、ブルーレイディスク1枚が読めなくなっても入っている数番組だけ犠牲になりますが、HDDは読み出せなかったら全録画データーが終わりです。
さて、HDDの容量を増やすには、本体でサービスモードを使ってHDDを登録するようです。
しかし、このサービスモードで別のHDDへ換装という方法をとると、今までの録画データーを見ることは、もちろんディスクへのダビングも出来なくなってしまいます。といって録画しておいたのを見るからいってHDDを保管しておいて、見たくなったら元のHDD入れ替えれば・・・なんて思ってもこれもできません。この機種は別のHDDを登録すると今まで使っていた元HDDを忘れてしまいフォーマットしないと認識しないので録画データーはすべて消えてしまいます。
先程、レコーダーは元気に稼働していると言いましたが、実は重症ではないのですが不具合が出ております。
それは、地デジアンテナ線の接続はまずレコーダーに入力し、レコーダーの出力からテレビの地デジにつなぐわけですが、レコーダーは使わずテレビで放送を見ると電波が弱くなったような映りになるチャンネルが出始めました。
どうせアンテナ線の差込みが緩んだのだろうと差し込み直しても、余っているアンテナケーブルに交換しても状況は変わりませんでした。
そこで壁コンセントから直接テレビの地デジ入力端子につなぐときれいに映ったので、これはレコーダーに内蔵されている2分配回路がおかしいとの結論としました。これはあまりない故障だと思います。
その肝心のチューナーですが、以前の電源基盤の部品取替えの時にジャンク品で買った兄弟機種のD-B500Kの部品取り機を、もしもの時にとそのまま置いてあったので、チューナーも残っています。
ただ急ぎでないし交換するのが面倒なのでテレビ台の裏で、家で余っていた2分配器でレコーダーとテレビにつないでしのいでいました。
そして、今回大量の録画データーを自分のやりたい何かをしている最中に少しずつBDディスクにダビング*1を始めました。その作業が約1ヵ月かけてようやく済んだので、HDDを2TBに換装するこのタイミングでチューナーも交換したいと思います。
*1(ダビングには25GBのBDディスクを40枚程使い果たしました。出来るだけディスク枚数を減らしたいので、録画していたモードがEPやAFなどを混ぜるとダビングは等倍速モードになるので無茶苦茶時間が掛かりました。8時間とか10時間・・・これは放っておけばダビングが終わるとレコーダーの電源はオートオフするのでよいのですが、面倒だったのは意外と高速ダビングでした。一見速いからテキパキと片付くと思えるのですが、実は落とし穴がありまして、高画質モードのANやAFなどは高速ダビングになるのですが、25GB一杯に入れてもダビング時間が30分程度で終わるので何かしているとせわしないものでした。しかし、当時のこのダビングの操作はちょっと面倒な仕様で、動作もリモコンでボタンを押しても遅れて動作するので疲れました。同じような年代でも自分の使っているSONYのレコーダーは操作性も良く軽やかに動きますが・・・。)
まずは、部品取り機からチューナーを取り出します。すでにバラバラなので楽でした。
交換する方のレコーダーを分解していきます。
①天板カバーの左右側面の各1本のネジを外します。②裏面にある3本のネジを外し、天板カバーを後ろへスライドさせて引き抜きます。5年前に掃除して以来ですが思っていたより内部はきれいでした。開けたついでに以前故障した電源部の状態を見ます。
前回ひび割れで破損した部品は大丈夫でした。(当時の様子)
また、交換しようとする周辺の電解コンデンサにも膨らみなど外観上の異常は見られませんでした。
③チューナを外します。チューナーを外すにはアンテナ端子が裏面で固定されています。しかし、このネジを外すだけではチューナーは外れない構造になっています。
それには、内部の基盤をいくつか外す必要がありますがそれよりも、楽な手順の裏面パネルを外す方法で行います。
裏面のネジを排熱ファン固定ネジ以外すべて外しますが、排熱ファンのコネクタは先に抜いておきます。
④裏面パネルの外すネジは、
・アース記号の通信端末用ネジ 1本
・電話回線端子上 1本
・HDMI端子上 1本
・BS,地デジアンテナ端子 2本
・光端子の左下のネジ 1本
ここまでがナベネジで、以下はタッピングネジとなります。・光端子上のネジ 1本
・D端子上のネジ 1本
・音声ピン端子の左右の間のネジ 2本
これで裏面パネルがはずれます。⑤チューナーを外します。緑色の大きな基盤に乗っている銀色の箱が実装されているチューナーだけを外します。外し方は奥側に白色樹脂製のガイドがあります。この下にロックがあり突起を外側に引きながら、チューナー(基盤)上に引き抜きます。
⑥部品取りしたチューナーを取り付けます。緑色基盤面にある2ヵ所のコネクタとチューナー底面のコネクタ位置を合わせて差し込むだけです。⑦ここで、地デジアンテナ出力端子に接続したテレビが映るかどうか確認します。(安全のため、外している天板カバーはしておきましょう)
⑧放送が映りました。住んでいる地域のチャンネルは消えていません。どうやらチューナーでは記憶していないようです。
次はHDD換装をします。
換装するHDDですがパソコンで使うような普通の2TB HDDを認識するかです。
①SATAと電源のコネクタ2ヵ所を元HDDから抜きます。
抜いた様子・・・②HDDの周辺にあるHDD取付台のネジ4本外します。
本体の前面側に2本
③取り外したらHDDを固定している取付台側面のネジ4本を外します。
前面側には銅板が1ヶ所付いています。
④同じように換装するHDDを取り付けます。
①SATAと電源のコネクタをHDDに接続します。
(次の作業からは安全のため、外している天板カバーはしておきましょう)
②電源プラグをコンセントに差し込みます。本体表示はしばらくWAITと出ていますが電源が切れオフになるのを待ちます。
③本体電源オフ状態で、チャンネルボタン▽下と電源スイッチを同時に長押しでHELLOと表示が出るまで押し続けるとサービスモードになります。
④サービスモード画面の「5」:HDDフォーマット をリモコンの数字ボタンで5を押して選択します。
「開始します。よろしいですか?」と聞かれるので、リモコンの◁ボタンで「はい」を選択し「決定」を押します。
しばらくして「OK」と出れば成功です。
⑤一番下に表示が出ている通り、電源ボタンを押して電源を切るように言われているので電源を切ります。
⑥もう一度、本体電源オフ状態でチャンネルボタン▽下と電源スイッチを同時に長押しで「HELLO」と表示が出るまで押し続けサービスモードに入ります。
そして、「6」:シリアルNo.更新 を選択します。
⑦戻るボタンを押します。
ここで寄り道をしました。面白半分で、「4」:HDD SMART情報 表示を見ました。全部0なので問題ないという事でしょうか・・・。
電源を切り、再度電源を入れます。電源を入れると本体の表示はWAITと出ます。しばらくして、テレビ画面にドライブ異常が出なければ大丈夫です。
⑧受信チャンネルは初期状態になっているので、スタートから設定ー放送関連の設定ーかんたん設置へと進んで地デジチャンネルを住んでいる地域に設定します。その他は、購入後に各自で設定していた色々な設定があれば「セットアップ」から行い作業は終了になります。
・HDD録画データーで確認すると、ディスク容量は2倍に増えました。
・サービスモードでレコーダでは必須と言われるAVコマンド非対応HDDでもすんなりと認識しました。
・容量2倍になっても今までのように録画データーを放置しておくとまた同じことになります。(もう知りません・・・。)
・部品取り機として保管していたのが役に立つ日が来るとは・・・。しかし、あと使えるのはBDドライブと、前面パネルの表示ぐらいです。(画像には故障している電源基盤も残しています。)
・換装するHDD
・チューナー(部品取り機から)
・プラスドライバー
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