扇風機の壊れた操作スイッチを交換

2021年10月11日

扇風機のシーズンも終わりそろそろ掃除をして片付けようかと思ったら、電源スイッチが入りにくくなっていることを忘れていました。
床に座っていた時にリモコンがどこかに置いてあると立ち上がるのが億劫です。そこで本体スイッチで操作をしますが、その時は反応悪くなってきたな。ぐらいにしか思っていませんでした。
しかし、このまま放っておくと来シーズン早々から不便になるので、ここで修理しておくことにしました。

この扇風機は直流式のDCモーター式の扇風機ですが、はやくも８年目・・・。
扇風機は劣化した部品が使用中に発熱や発火する恐れがあるので１０年以上経過した製品は設計寿命や部品劣化で使用を止めるよう推奨されています。夏しか使わないからまだまだ使える・・・といっても劣化に関しては月日なので関係ないですね。
これもそろそろ買い替えをつもりはしていますが、シーズンが来て暑くなったらすぐ使い出すので買い替えのタイミングを逃しそうです・・・。この入りにくい電源スイッチの操作面の赤い記号が剥げてきていることからもよく使っていたことを物語っています。

スイッチを押すとカチッ音が他の風量やタイマースイッチとを比べると音も小さく感触も違います。
勝手に戻ることはないのだろうなと・・・何回か押しているとついに全く電源が入らなくなってしまい、押した時のカチッ音も感触もなくなり完全に壊れてしまいました・・・。

この手の待機電流の流れている家電のスイッチでよくあるスイッチの型は、おそらくあれだろう。それなら交換できるだろうと思いながら分解します。

①扇風機のスタンド(台)を外し、裏面のネジ６本を外します。②扇風機のポール固定ネジを外します。底が外れます。③基盤の固定ネジ４本を外します。

基盤が外れました。電源スイッチを見ると使われていたのは押しボタン式で、基盤実装用のタクトスイッチです。
予想通り押す部分が他のスイッチより低くなっています。こういったスイッチは耐久性が良くないですね。以前も何かは忘れましたがこのようなタクトスイッチが同じように壊れたことがありました。
このスイッチは購入することも可能ですが、実は部品取りにと廃棄する家電などから取り外している基盤に同じようなスイッチがあるはずで探すと・・・。

ありました。何の基盤か忘れましたが、この部品取り基盤のスイッチと壊れたスイッチを見た目の比較をします。
スイッチのリード(足)はどちらも４本ありますので使えそうです。

あと２点、大事な確認をします。
壊れたスイッチと高さがほぼ同じことを確認します。低いと押せず、逆に高いと操作パネル面が押さわってオン(入りっぱなし)で押してもオフ(あるいはその逆)できなくなる恐れがあります。

基盤面のパターンを比較してスイッチ接点構造が同じか見極めます。どちらもスイッチのリード(足)配列と基盤パターンとの関係が同じなので接点使いが同じと見ましたのでそのまま使えそうです。
どのような意味なのかを図にすると・・・。
パターンを見たのはスイッチ内部の接点が押した時に通電する(オン)するリード(足とのルートが異なると使えないからです。このようなスイッチの中身の接点構造はほぼ同じだと思いますが、壊れたスイッチではテスターで確認できない場合があります。この場合は他にある同じようなスイッチで確認するしかありません・・・。

⑤壊れたスイッチを外します。
スイッチのリード(足)は曲げられていないのでピンセットで引きながら４本を素早く順番に温めるだけで外れます。

⑥部品取り基盤のスイッチも同じように外します。

⑦外した二つのスイッチを比較して高さを確認します。先ほどにもありました通り、高さが低いと押せず、逆に高いと操作パネル面が押さわりオン(入りっぱなし)で押してもオフ(あるいはその逆)できなくなる恐れがあります。

⑧基盤面のスイッチのリード(足)が入るようはんだを温め穴が空くようにします。
スイッチの挿入時の向きはこの基盤パターンではどちらでも大丈夫です。
はんだ付けをします。

交換した電源スイッチ

➈感電に気を付けてテスト運転します。（この扇風機は本体外付けＡＣアダプタータイプで１００Ｖは来ていませんが電気は電気です・・・。）

⑩元通り組み立てます。

交換したスイッチの押した感触がすごく良くなりました。タッチパネルに近い感じで軽く触れる感じで電源が入るようになりました。この差は、他の風量などのスイッチも老化して来ているのか、それとも交換したスイッチの高さがやや高かったのか・・・。
他のスイッチも交換したいくらいです。
あまりの感動に不必要にしばらく何度も操作してしまいました。