動かなくなったエアコンのルーバーを修理 CORONA SCH-S225

やって来た暑いシーズン。初めて使う日のこと。
リモコンで運転ボタンを押し、
ルーバーが開いて運転を始めた。
穏やかな季節があっという間に終わってしまったなぁ・・・。
と思いながら、風向きを上下に変えようとリモコンでルーバーを操作するも開いたままで閉じない・・・。
故障・・・?このエアコン毎日使わないものの、この家で一番古い機種なのでとうとう来たか。でもルーバーだけで買い替えはなぁ・・・。
ルーバーに近づいて再操作してみると、モーターの微かな動作音はしている。ということは連結部で破損か。
シーズンオフの時にルーバーを掃除しているので怪しい部分の見当は付く。よく見ると割れている様子。
ルーバー部分はエアコンの前面でアクセスしやすい位置なので直す前提で見ることに。
①前カバーを外します。ルーバー下にある固定ネジ3本を外します。②その前にリモコンでルーバーを開状態にして、安全のためエアコンの電源ブレーカーを切ってから作業をします。
フィルター前の化粧カバーも落下防止に外しておくのが良いかもしれません。
③ルーバーは本体側に取付いているので前カバーをそのまま手前に引くようにして持ち上げます。
持ち上がるので、カバーの上部はおそらくネジ固定はなく本体に引っ掛かっているだけの様子です。
前カバーはまだ外れていませんがこの位置でルーバーの作業が出来そうなので、ここで下がってこないので前カバーは外さない事にしました。
④ルーバーを外します。
左側のルーバー軸から外します。少し乱暴なようですが、ルーバーを手で反り返し(たわます)たまま引き抜きます。同時にルーバー中央のはまっている部分も抜きます。
⑤外したルーバー軸を見ると、想定していたモーターとの連結部分が割れています。
モーター側に破片が残っています。ピンセットなどで無くさないよう引っ張り出します。
⑥破損部を直します。
まずは接着します。今回はプラモデル用の接着剤を使いました。
⑦接着しただけではそのうち再び同じところから剥がれると思い補強を考えます。
厚みの薄い丈夫なリングを被せようと探しましたが良いものが見つからず、見つけたのは電線の外被覆。これを輪切りにしたものを軸に被せました。
⑧試しに差し込んでみます。ルーバー側軸穴の大きい方をモーター軸に差し込みます。
ん・・・。被せがうまくいったと内心喜んでいたらダメでした。
何がダメかというと本体側の軸外形の穴が小さく、被せた被覆で軸径が太くなってモーター軸周りの穴に入りませんでした。
➈ルーバーは動作中はこの部分にねじれるような負荷がかからないので、被せる方法は諦めて別の方法にします。
接着しましたがさらに強度を上げたいので、かろうじて点火した着火用ガスライターで軽く炙って接着させます。
この時の注意は、モーター軸と連結する穴を変形させないようにしなければなりません。
炎は最小が良いでしょう。今回はガスが減っていたのか小さい炎しか出なかったので、表面がやや溶ける良い程度になりました。
⑩ルーバーを取り付けます。
外す時に開状態で外しましたので、同じように開位置でルーバー軸穴の大きい方をモーター軸に差し込みます。
次に、最初にモーター軸に差し込んで直した部分に負荷がかからないようルーバーを水平になるよう押さえながらルーバーをたわませて、中央部と左の軸穴に差し込みます。
⑪安全のため上にあげていた前カバーを元に降ろしてはめてから、電源を入れ動作テストをします。
⑫無事閉まりました。問題なければ前カバーの固定ネジを止めて終了です。
ルーバーの取りついている位置が前面でアクセスしやすいので分解の手間もなく簡単でした。
これでこのシーズンもまた使えます。
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