リレー1個で 純正ポジション スモールライト をデイライト化 スズキ ハスラー MR41S

新しい車のボンネット内の配線にメスを入れるのは、防水の面と新しさから心痛んで気乗りせずに改造していなかったデイライト。このデイライトは国内でも法改正で点灯させることが出来る(▲改造では車検が通らない場合もあります。)ようになり標準装備されている車もあります。メーカでそんなにコストが掛らなさそうですが急速に普及していないように思えます。昼間の安全面では優れていると思うのですが・・・。
という事で、そろそろ昼間でも気が付いてもらいやすいようにということで始めますが、エンジンルームでの改造は車内に引き込み配線もあったりと面倒なので、何とか車内配線の部分だけで改造できないか模索してみました。
はじめにおことわりを・・・販売時に付いていない機能を自己で取り付けると車検は通るか通らないは当方ではわからないのでご注意を…。
この改造(機能追加)は、純正のポジション(スモールライト)には手を加えずそのまま昼間にも常時点灯させるだけなのでポジション(以降、名称をスモールライト)より明るくなりませんのでデイライトとしては暗めです。明るくするにはLED球を替えるなどしなければなりません。
また、このようにポジション(スモールライト)とデイライトを兼用した場合に暗いからとLEDを交換するなどして明るくすると、今度はスモールライトとして点灯した時に明る過ぎ車検が通らない事例を聞いております。このような場合スモール点灯時はLEDへの電流を減らす回路で切り替える工夫が必要です。
■この記事末尾に「感想」があります。そこに切替え回路図を掲載していますのでご参考までにどうぞ。

同じようにデイライトスイッチ オフ時に、今度はスモールライトを点灯操作すると、元のスモールライト電源でスモールライトが点灯します。

また、エンジン停止時、エンジンスタートの電圧がない状態では、デイライトスイッチ位置がオンでもオフでもスモールライト電源ではリレーは動作しないので、スモールライト操作をすると元のようにスモールライトが点灯します。
また、非常時等でエンジン停止中にスモールを点灯させたい時も同様に点灯しなくなってしまいます。
といことで切替回路を使う訳がここにあります。

①スモールライト電源線(左と右)
②エンジンスタートで12V電圧の出る線で、ACCモード時は電圧0Vの線
③アース
今までの改造時に色々調べて分かっている配線もありますが、今回必要な①②とも不明です。
確認作業に入ります。
すると、電圧がある細い赤線がスモールライトのようです…。

でもちょっと待った。この細い赤色線は他のコネクタにもあって、以前の調査でスモールライトと連動する室内のイルミネーション線でした。ですから、この線がスモールライトへ行っている線のかコネクタを外して確認しなければ分かりません。
ところが、今の車は電子制御満載なので、間違ったコネクタを抜いたままACCにしたりエンジンをかけたりするのはデーターのやり取りとかありそうで不具合の原因ともなり危険に思います。
そこで、エンジン停止、ヘッドライトもオフ状態で、テスターを使いエンジンルームのスモールライトのコネクタを抜き、車内のそのコネクタも抜いて、その端子間の導通で確認することにします。
テスター線はエンジンルームまでの距離には短く届かないので適当な線で延長して測ります。
そして左右は別々になっていて、車両側の他の赤色線とも導通がないので間違いないでしょう。
コネクタを元に差し込んで念のためこの2本の導通をみるとどうも車両側では左右線はつながっているようです。
ということは、左右別々回路に考えていたリレーは2回路2接点でなくても、1回路2接点でも大丈夫なようです。
エンジンスタート時に電圧が出る線を探しますが、どこでもいいという事ではありません。制御系から分岐すると追加したリレー回路に何か不具合が起きてそのラインのヒューズでも切れたら...これもトラブルとなります。走行中にでも起きたら大変です。
そうつぶやいていたら安全なシートヒーターのスイッチから分岐することも可能だと思いつきました。
シートヒーターは、ACCモードでも使えず、エンジンスタートしないと使えない仕様だからです。ちょうど良いです。
すると、隣の黄色い線がその機能をしていることがわかりました。

今回使うリレーは、手持ちなので2回路2接点です。2接点は切り変えなければならないので必要です。
先ほどの調査で、スモールの左と右の線が車両側で導通がありつながっていたので、1回路2接点のリレーでも行けそうです。
・使うリレーの仕様①コイルにマイナス線と、エンジンスタート線を半田付け
②エンジンスタート線をスイッチ接点にわたり線を半田付け
③スモールライト線をスイッチ接点に半田付け
④マイナス線にデイライト オン・オフスイッチ半田付け
⑤絶縁、半田つけ保護のため自己融着テープ巻き
⑥完成


(画像ではコネクタは抜けていない画像ですが説明用です。)

②結線を半田つけします。(エレクトロタップは接触不良経験してますので…。)
※リレー端子番号はオムロンG5V-2の場合です。
そして、コネクタ端の赤線2本を勇気を出して切断します。隣の黄色線は分岐なので一部の被覆を剥くだけにして置きます。
(画像ではコネクタは抜けていない画像ですが説明用です。)
・スモールライトへの結線
車両スモール行き右線 赤色ー→リレーの赤色13番
車両スモール行き左線 赤色ー→リレーのオレンジ色14番
※車両スモール行き赤色の左右どちらに結線しても問題ありません。
・エンジンスタート電圧線
車両エンジンスタート電圧線 黄色ー→リレーの黄色1番
・車両コネクタのスモール線
スモール右線 赤色ー→リレーの赤色6番
スモール左線 赤色ー→リレーのオレンジ色11番
※コネクタのスモール線赤色の左右どちらに結線しても問題ありません。
・デイライト オンオフスイッチ付マイナス(アース)線
ボディアースに接続します。(当方は以前取付けた機器のマイナス線から分岐しました。)
デイライト オン状態で従来のスモールライト点灯の確認ですが、当方はキーレスでドア・アンロック時にスモールライトが点灯する設定にしていますが、問題なく点灯しました。
また、エンジン停止中にもスモールライトは点灯しました。
明るさですが、昼間にスモール点灯させていることになるので少し暗いですが、点灯すれば少しは視認性が上がるでしょうから良いと思えます。
でも太陽の高い時間に当たった方から見るとあまりわかりません…。
今回は安く簡単に済ませたい場合の参考としてください・・・。
この回路だと、ハスラー以外の車種でもできそうです。
回路図はライト片側の回路数で書いていますので、左右各1回路合計2回路が必要です。ご参考まで。
・リレー 5GV-2 オムロン製 2回路2接点 1個(または、1回路2接点 1個)どんな回路数のリレーでも「2接点」は必要です。

・ニッパ
・電線(テスタ導通確認延長線)など。
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