テレビアンテナを屋根裏に移設しても条件を満たせば映ります
当家の3階屋根にあるテレビアンテナ。
もし倒れても容易に辿り着けないし、隣家に被害出すのも心配。時には鳥が乗ってフンするし。
今回、自宅改装で足場が組まれるのでアンテナ取外してもらって、安全上とメンテ可能な場所として自分で屋根裏に移設することにしました。
「テレビアンテナを屋根裏に移設しても条件を満たせば映ります」と大々的なタイトルを付けましたが、「必ず映ります。」ではありませんので、次のような点を確認してからにしましょう。
せっかくの移設が失敗しないために。
● 屋根裏設置に向いている
・家の外観を気にする方
・屋根瓦の傷みを気にする方
・日光や雨が当たらないので、アンテナが傷みにくく寿命が延びる
・風が当たらないので、アンテナの方向がずれたり、転倒の心配がない
・鳥が止まって騒がしい、糞をされる
▲ 屋根裏設置に向いていない
・電波の弱い地域
・壁、屋根など電波を遮るものがあるので受信電波が弱くなる
・屋根裏の高さで電波が飛んでくる方向に別の建築物がある
・屋外設置より高さが低くなることが想定されるので、受信電波が弱くなる可能性がある
・上記のように受信電波が弱くなると、豪雨で一時的に映りが悪くなる場合があったり、天候が良くても建屋内で数台の受信機(テレビ、レコーダーなど)が設置している場合にアンテナ線を分配*していると影響が出やすい。(テレビのアンテナ線をレコーダー裏面のアンテナ端子から取っていると、レコーダーに内蔵の分配器で2分配*されていることになります。)
・懸念事項として、電波が飛んでくる方向に遮るような高さの建築物が後から建った場合
*分配:分配器でアンテナ(ブースター増幅器)からの線を設置しているテレビやレコーダーの台数分に分けることを言います。
受信機を接続していなくても、分配器で分けた時点でわずかですが弱まります。これは壁に使っていないアンテナ端子であっても弱くなります。
*2分配:1本のアンテナ線を2本に分けて、テレビ2台をつなぎたい場合に行うことを言います。
× パラボラアンテナで受信するBS(衛星放送)は、建屋で遮ると受信できないので屋根裏は不可です。
はじめに、いくつかの部屋にテレビが設置されている場合は、電波増幅器というブースタ(画像の四角い箱)で分けても映りが悪くならない様、電波を強くする機器が屋根裏やアンテナの下のパイプに多くつけられています。この屋外のブースターとは別にブースターへ電源を送る電源機器が別にあるのでこれの電源スイッチを切っておきます。この電源機器は一般的に防水性がないので屋外に設置はされていません。屋根裏が多いでしょう。少ないですがクローゼットや押し入れにもあるようですが、どこかの部屋の壁にあるアンテナコンセント付近にあるかもしれません。
移設作業は当家での事例です。
①同軸ケーブル(アンテナ線)はひさしの通気孔から屋根に出ていたので、屋根裏に行き中へ引き戻しました。
屋根に行っていた同軸ケーブルはずいぶん長いのでブースタ位置の決定後に切断しました。
②アンテナを屋根裏で一番空高い位置に取付けます。
まず、アンテナ取付け金具を柱に取付け、屋外で使われていたパイプは使わずこの取付金具のパイプ部に直接にアンテナを取付けました。余計なパイプは使わず済みました。③おなじ柱にブースターと分配器を取付けて、アンテナ線をブースターへ再接続し、出力を分配器へ送り接続します。
④最後にアンテナの向きを合わせます。テレビの初期設定(機種により異なる)にある信号入力レベル量を見ながら高いレベル量になった時のアンテナ位置で固定。レベルは数字とバーで表示されますが、良範囲に入ればよい東芝製のテレビで調整しました。表示される数値は例えば50だから良いとは限りません。この辺はテレビメーカーによってバラバラです。
衛星放送BSのパラボラアンテナは壁などの障害物があっては電波が届かないので受信はできません。
(パラボラアンテナの向きは春分・秋分の日の14時過ぎに陽が当たる場所、前方の建物の影にならない場所)
ですのでパラボラアンテナは、壁面に移設。
まとめてスッキリさせたかったのですが・・・。
壁面取付け後の金具の止めネジ部を先に取付けて降りて、外壁塗装される時にシリコン防水と塗装をお願いしました。
これで屋根はスッキリ!
鳥は止まれないし、パイプと屋根馬がなくなったことで、屋根に錆びが付着付しない。
日や雨が当たらないので老化が遅れアンテナが長持ちする。
そして何より暴風による転倒の心配がなくなりました。
・アンテナ取付金具(亜鉛メッキ品) 1台1,270円×2台(1台は、BSアンテナ用)(ホームセンター)
・木ネジ 数本(手持ち)
・電動ドライバー
・ニッパ
・ペンチ(アンテナ固定蝶ネジ締め)
・照明(自作改造) 、ヘッドライト等
・照明の電源延長線 など。
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