階段吹き抜けに壁の貼替えをしないで部屋の収納を作る
収納量が一番少ないこの部屋・・・。
1つだけある収納は、階段上の吹き抜け部分を使っているため、収納は腰の位置から上の部分しかなくもったいないです。
そこで、この収納の下面から階段の踏む段まで3m程あるので、この領域で可能な限りの範囲を収納に使いたいと考えました。
そもそも、この高い吹き抜けでは掃除も出来ないし窓もなく開放感もないので何の後悔もありません。
でも簡単に収納にしたいと考えても、材料費と手間暇かけても価値のある広さが階段の歩行(頭上)に支障なく実現できるのかは調べなくてはなりません。
ただ、今回のこの場所で救われたのは、以前書いた記事の階段下収納を作った時と違い、見えなくて調査できない部分がないので救われます。壁うらセンサーを使い、センサーの反応が分かりにくいところは針を刺して壁中の構造を調べました。
そして、最も重要な条件は、階段上の収納部床面が階段の上り下りの時に頭が当らない高さが必要ですが、部屋側は収納の床面と部屋の床面との段差がないことが理想ですが、段差は大きくならないことです。
ひとつだけイヤなのは開口する真中に間柱があるようです。しかし、直ぐ上の収納を支える重要性も薄そうで、そんなに重さが掛かる感じでないだろうと思い、邪魔なので外します。
いきなりですが、一番初めの作業で気が乗らないのです。私の嫌いな石膏ボード切断。それは粉飛散、粉まみれになる作業です。
石膏ボードの切断は、普通のカッターで繰り返し切って行くのが一番粉が出難いのですが、時間も掛かり面倒なので掃除機の吸い口を近くに置きながら歯の山が小さい金切ノコで切ります。
経験から話しますが、普通の木材用ノコだとノコ歯の山が大きい(荒い)ので、ボードの厚みの中でひび割れたり、切断時の粉も多く、また壁紙の切り口も荒くなり良いことがありません。
開口する上部に横胴縁が1本あることが分かっているのでこの横胴縁下面を開口上部とします。
開口部真ん中に2本ある横胴縁ですが、開口の右側は壁がなくなるので問題はありません。左側は入口枠と固定するので横胴縁は壁と同位置で切断します。
開口途中の横胴縁の切断には金のこでは大変なので、金ノコの刃を荒い物に変えます。
もうこうなったら少々手荒くしてでも早く終えたくなります。
残った横胴縁を強めに引っ張って緩んだ間に釘が見えてきたらその間を釘抜きでこじて釘を抜きます。
ようやく室内側開口できました。
間柱の下にある構造物が梁の上にあり、巾木を撤去したところでこの構造物の板の厚み分入口枠が上がってしまいます。
仕方ないので入口枠と収納床面は合わせたいので、部屋床面とは差が出てしまいますが、巾木を残しその上に入口枠を乗せることにします。
それと、真ん中に間柱のような柱が。真ん中の柱は押入れを支えている感じではないし、開口部には丈夫な入口枠をはめますので撤去します。(本当は邪魔なんですけどね。)
次は、吹き抜け側を開口します。
部屋側と同じサイズに切断しますが、今開口した部屋側とずれないよう慎重にしないと、入口枠のはめ込み時にズレが出てしまいます。(壁紙そのまま貼り換えしないのも目的なので。)
まず、開口位置の目印として開口した部屋側から、開口した四隅に小さい穴を空けます。その階段側に空いた4隅の穴間を計測して開口と同じ寸法か確認して、その穴同士をペンで書き結び開口目印とします。
しかし、階段側に置いておいた掃除機が全部吸ってくれる訳もなく階段は降雪状態。粉だらけ・・・。
壁に穴を開けボックスを入れてみると開けた穴に入りそのまま取付けることが出来ました。
結果、入口枠を取付けてからでも出来たのです。しかも間柱で入口枠の開口部から手が入らず無意味でした・・・。
実際の開口サイズを計り板を切断します。
組み立てには強度確保のため木工ボンドを塗って木ネジで固定します。階段での不安定な格好で始めた切断で開口した1辺が少し広くなってしまったのが幸いで、階段側から入口枠を挿入しました。(部屋側のサイズがピッタリで無理やり押し込んでボードが割れそうでしたので。)
さらに入口枠と壁紙の間にシリコン塗布しきれいになりました。
今日はもう夕方。1日目は14時開始でここまで良く出来たと思います。作業の区切りが良いので今日はここまでにしますので入口枠と壁紙の隙間にシリコン塗布をしておきます。
①2日目は、いよいよ床の骨組みを組み立てていきます。
底枠を四角く組み立ててしまうと階段吹き抜けをスッと通らなく壁を傷めてしまうので、最後に取付けられる手前の1辺を組み残して、枠の3辺(コの字)と後で固定できない辺に床面の根太2本を組み付けます。
四隅にL字アングルで補強します。(効果は?です。)当方、木材を切るといつも切り口が斜めになったりして苦手で、でもここまで斜めなったり、寸法違いにならず順調に来ました。
・・・喜んでいるのも今だけ、このあとはミスしまくりになるとは・・・知らず。
そして、左壁と天井面に吹き抜け側の壁を貼る枠を取り付けます。これにはこの位置の吹き抜け天井に野縁がないことがいつもの針刺しの下調べでわかっているので、壁が固定できるようこのような枠(間柱、横胴縁)を組みました。
④裏面に階段の天井板を貼ります。
室内なので防虫の意味でないのですが、収納として使っているといろいろ細かなゴミが落ちていくと思うのでシールしただけです。
①ここで一旦ざっと掃除したので、これからの作業で、ゴミ、ホコリが階段に落ちないよう底床の裏側(階段天井になる部分)を先に貼ります。
MDFボードを切断します。金ノコなどでも切れますが切断面が荒くなるので、カッターで繰り返し切断します。
天井を貼ります。上を向いての釘打ちはやりにくく疲れます。指は打つし、釘を何度も打ちミスし落としたことか・・・。天井が貼れました。
子供が喜びそうな空間です。
②壁を貼ろうとここでミス発生!開口部で切り出した壁についていた木材(横胴縁)が長いのでこの壁で横胴縁として使おうと思っていたのですが、先ほどの底枠の天井野縁で使ってしまいました。しかも切断して使っていますし。残りの横胴縁材も間柱に止まっていた所から折れて短くなっています。
このような厚みの長さの材料は手持ちがないし、買いに行くのも面倒なので手持ちの短い材料で考えることにします。
今度は壁の間柱にするため高さを計って材料を切断したのですが、5cm程短い。しかも2本目も先に切断した現物と合わせで切断したため、2本とも短くなってしまいました・・・。
こちらも手持ち材料で考えたのですが短い物しかなく、しかたなく継ぎはぎです。(強度は1本物より落ちるでしょう)
画像のような結果に・・・。お恥ずかしい。
しかし、石膏ボードはちょっとしたことで粉が出るし、擦れただけで服も手も白くなるので屋外に放り出していますので、そのまま屋外で合う大きさに切断します。切断面が幅方向でしたので、入口枠の隙間埋めになるかと思って、ボードは切断しても壁紙だけ切らずに残しました。(後になりますが残したことが正解でした。)
掃除機で舞うホコリを吸いながらボードの幅を1cm切断しました。
今度はちょうど収まりました。
先ほどの材料つぎはぎで木材の厚みが増えたことによって、入口枠と石膏ボード壁との面がそろわなくなってしまったので、石膏ボードの厚み分が収納内側にはみ出てしまいます。
そこで、先ほど外で切断した石膏ボード切断時にはみ出した壁紙を剥がさず残した壁紙、当初は手前の間柱も隠すつもりでいましたが、入口枠に貼っても壁紙の切り口がそのままになってしまうので、ボード厚み(断面)を包み込む方法に変更しました。すべて押し込めました。隙間をシリコンでシールして剥がれ防止と見栄え良くします。今までの失敗も忘れる満足感・・・。最後にこの裏側(階段側)から間柱との隙間にシリコンを注入しておき、この間に壁紙を差し込んでいきます。
壁紙をすべて押し込めたら、ボードを手で押さえつけながら釘でボードを固定します。
最後に壁と入口枠をシリコンで埋めます。
3日目 最終日です。
①吹き抜け側の壁を貼ります。
想像していなかったのですが、生のりのせいで割と重いんですね。
重いからこれを天井に貼る時は貼り付ける面積をすばやく増やさないと剥がれ落ちてくる。
しかも、もたもたしていると手にのりが付くし、思ったよりこの時期は指が冷たい。そして壁紙のサイズを出来るだけ小さく切らないと、貼る時に既存の壁にのりがついてしまいます。
付いたのりは年数が経過すると茶色く変色するかもしれないので出来るだけ付着しないように、でもギリギリで足りないと困るので程よい大きさにカットします。今回は幅も長さも4cm大きめでカットしました。
階段吹き抜けに作ったことで吹き抜け面の壁紙があり、開口した壁紙付ボードを再利用したため、この収納内部は部屋の様に真っ白になりました。
ですので、構想時は入り口枠の色を家の他のところと同じような茶色に塗装しようかと思っていたのですが、このまま素材色もいい感じです。塗装すると上にも収納枠がありくどくなりそうなのでやめておきます。(面倒なのも正直・・・)
困ったことは1つ。のり面には剥離フィルムがついていたのですが、作業の最後が天井だったこともあり、貼り終え直前部分では壁紙を片手で押さえながら剥離フィルムを剥がす体制となり、糊だらけで長さの長い剥離フィルムの置き場所というか捨て場所を用意しておかなければなりませんでした。一人だと・・・。
見栄えで気になるなら、カーテンが楽。引き戸かドアを作ると費用がかさみますが、面白いのはポリカボードで作るのも半スケルトンで斬新?かと・・・。
使う人の反応次第で考えます。
木材
・90×20×1820mm 2本 (底枠) 1本238円
・190×20×1820mm 2枚 (入口枠) 1枚 1050円
・36×36×1820mm 3本 (壁枠、底枠補強) 1本284円
・MDFボード 910×910mm 2枚 (階段側壁、底壁) 1枚558円
・400×13×910mm 2枚 (収納部床) 1枚 1080円
・L 型アングル 4枚 (底枠補強) 4枚セットで90円
・ストレートブラケット 2枚 (壁枠補強)
・壁紙(生のり付) 910×2m (アサヒペン)1本1080円
・木工ボンド速乾タイプ (手持切れのため)(コニシボンド) 1個 115円
・薄型ボックス (埋込コンセント新設)1個 65円
・フルカラーダブルコンセント 2口 WN1302SW (パナソニック) 1個 248円
・フルカラーモダンプレート 2口用 WN6002SW (パナソニック)1枚 84円
・メジャー
・壁うらセンサー
・ノコギリ
・金切ノコギリ
・電動ドリル(ドライバ)
・水平器(レベル)
・カッター(大、小)
・ペンカッター
・ハンマー
・定規
・ボールペン、油性ペン
・掃除機(石膏ボード切断粉舞)
など。
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