ビルトイン ガスコンロからIHクッキングヒータへの入替と200V電源配線
ガスコンロはまだ使えるのですが、何度か着火ミスが起きるようになって来ていて、汚れもひどく掃除が大変なのでIHクッキングヒーターに入替えることにしました。
選んだIHヒーターは旧型処分品。前の型のですが、納得の値段と欲しい仕様は満たせたのでこれに決めました。その欲しい仕様とは、光るリングと、オールメタル対応(鍋、フライパンの材質)、3つともIHヒーター(奥の小さいのが普通の電気ヒータのもある。)を探した結果です。
肝心なのは採寸です。機種が決まったら施工説明書をダウンロードし、取付けが可能かを確認をします。
ほとんどの家で電柱から3本線で引き込む方式で、これであれば100Vと200Vを併用できる方式です。単相3線式であれば200Vは使うことが出来ます。(単相です。三相ではありません。)
ただし、IHヒーターは30Aの容量が必要になります。(低出力タイプでも20A)
分電盤の大きな元ブレーカの容量が40A以下なら50A以上必要かもしれません。少ないと何か併用で使うとブレーカーが切れます。このような容量の不足では、現在の電力契約および設備ではブレーカの増設は出来ません。
電源部材は、200V VVFケーブル、アース線、とコンセント、ブレーカーを購入しますが、
いつものホームセンターでは、200V関連商品は売っていないので、ネット通販で購入。
IHヒーター仕様での容量(A)から、IHヒーター側のコンセントプラグ形状が決まっているので、新設するコンセント(露出)の差し込み形状を確認して購入します。
・機器
ビルトイン IHヒーター
Panasonic SFT60VSK AC200V 30A
主な仕様:オールメタル対応 3口IHヒータ 光るリング タイマー オートオフ 音声ガイドなど。
・VVFケーブル 200V単相 2.6㎜
切売り 1m 259円×7m (Amazon)
・IV電線 1.6㎜(緑) アース用 7m 350円 (楽天)
・ブレーカー 100/200V 30A パナソニック BS2023 928円 (Amazon)
・露出コンセント 200V 30A 東芝 DC2102E1 1,100円 (Amazon)
・シリコーン銀色(コンロ淵のシーリング用) 580円 (ホームセンター)
・絶縁圧着スリーブ(アース分岐用)
・ステップル (配線固定)
・天井裏配線導線用に、伸びるモップ柄、配線モール、ヒモ、針金等
・木ネジ(露出コンセント取付)
・テスター(電圧、ショート確認)
・電動ドリル
・ヘッドライト、ハンドライト(当方の改造品)
・ニッパ
・ドライバ
・ハンマー(ステップル打ち込み)
など。
①キッチンは2階なので、1階天井裏で配線作業。
②電源線のルートは、システムキッチン裏の水道配管開口部から、2階床下を通り1階分電盤まで。アース線は、1階物入れ天井部まで引き、ここで既設アース線から分岐。
③分電盤は洗面所にあるので、浴室点検口から裏側に手が届く環境。
④1階天井から通線が出来る。浴室からキッチン下までの途中にある押入れ天井から中継作業が出来る。
1.配線
①先ににするヒモを通す。(電源線のVVFケーブル 2.6㎜を通すにのは太く硬く扱いにくいので。)中継点の押入れ天井からキッチンの水道配管付近へ通すには、掃除モップの柄にヒモをくくりつけ、その上からビニールテープで途中で外れないようにしっかり巻き、流し台の配管開口部方向へ送ります。
②流し台の配管開口部から針金でモップ柄を吊り上げて、ヒモだけを引き上げながら手に取る。ヒモが落ちない様近くの水道管にくくりつける。
③押入れに戻り、モップ柄に先ほどのヒモを分電盤に向けて送るため長めに切り、同じようにテープで巻いて同じように今度は浴室へ向けて伸ばす。
④浴室点検口でヒモをモップ柄から外す。
⑤浴室天井裏でVVFケーブルの被覆を剥いて、芯線とヒモをしっかりとくくり、途中で何か引っかからない様に表面が滑らかな形にビニールテープを巻く。VVFケーブルの巻を引っ張りやすい様数メータ程度ほどいておく。
▲下の画像はつなぎ方の様子です。今回のケーブルサイズと異なります。
⑥押しれでヒモを引っ張りVVFケーブルが来た所で、もう一度浴室でVVFケーブルの巻をほどく。
⑦流し台に出したヒモを引き上げていく。(引っ掛かったら電線を揺らすか、引き戻す。)そして、ケーブルが出てきたらひと安心。
⑧次に、安全のために分電盤は元ブレーカを切っておきます。浴室天井からVVFケーブルを分電盤の通線穴へ通す。
⑨アース線を配線する。
1階物入れ天井にアース元があるので、ここの空き端子に結線しキッチン下まで、先ほどの方法でアース線を通線ヒモにくくって、キッチン開口部めがけて送りこの開口部で引き上げる。
(端子名は、自分で調べて書いたものですが、利点はありません…。)
⑩流し台の裏側からコンロ部へは仕切り板があるので、ドリルで配線の貫通穴を開け、導き用に針金を通す。
⑪針金に、先ほどのVVFケーブルとアース線をくくりつけて、針金を引っ張りコンロ下まで配線を引き出す。
⑫コンロ下で露出コンセントを取付け、VVFケーブルとアース線を繋ぐ。
⑬分電盤のメインブレーカが切れていることを再確認。分電盤の説明書にしたがって、空いているブレーカ取付け場所の銅板を100Vから200Vに切り換える。
⑭200Vブレーカを取付け、VVFケーブルを繋ぎこむ。ブレーカを入れる前に線間ショートと、200Vであるかテスタで計測。
⑮ブレーカを入にして、コンセントの電圧を測定する。
※「電気工事士法」により、 配線やコンセントなどの新設、増設などは電気工事士の資格が必要です。
①屋外ガスメータガス元栓を閉める。コンロ下元栓も閉める。
②ガス配管をスパナで外す。
③ガスコンロの天板を外し、両側面で固定しているプラスネジを緩める。
④コンロを持ち上げて取り外す。
⑤油分などの掃除をする。
⑥施工説明書に従い、IHヒーターを前部を先にはめ込みます。後固定金具を固定してから、前固定金具を固定する。
⑦施工説明書に従い、排気パネルの取り付け・扉・操作部カバー・スイッチカバー・吸気口カバー等を取り付ける。
⑧電源プラグをコンセントに差し込む。
⑨IH電源を入れ、鍋で湯を沸かして確認する。
⑩仕上げです。IHヒーターとキッチン天板隙間を紙テープでマスキングしシーリングします。
IHヒーターとキッチン天板隙間は、IHにもともとパッキンが付いていますが、このパッキンが少し奥まっているため外からは隙間が出来てしまいます。
掃除の時にガスコンロのように外す天板ではありませんので、水分、ゴミ、油分が入り込まない様、シーリングしてしまいます。
・外枠
・ガラスパネル隅
電源入れた状態。手前のプルダウンする操作部は、奥の小さいIHヒーター操作とグリル、レンジフードと連動などの全般設定などがあります。
3.忘れてはいけません。ガス元栓の閉栓
お世話になっている工務店に依頼。費用なしでしてくれました。
! ! それより思っている以上に汚れが・・・とういうのは…、
ガラス面が鍋からのもらい熱で高温になるので、吹きこぼしなくても鍋底の汚れが直にヒーター面にこびりつくのです。ものすごい高温ですから拭くことは大変危険です。ですのでIHヒーターマットと、クリーナーを購入しました。
しかし、購入した黒のシリコンゴムは鍋底の形に合わせるように変形してしまいました。最大7の高出力で使ったためか?
いろいろ探してみると、耐熱温度が少し高いグラスファイバー系という物があり、両面使えるタイプを購入しました。
しかしまた問題発生。このグラスファイバー系、変形はしなかったのですが、マットの役目はIHヒータガラス面の汚れ防止ですが、両面タイプだからと鍋底の汚れがマットにこげ付いた状態で裏返すと、即ヒーター面に汚れがついてしまうので両面タイプはやめました。
今度は、グラスファイバー系の片面に柄付きを購入。これであれば、心理上、柄を表に使うようになりますから、常に汚れ面が表になり、ヒーターに汚れが移ることもありませんので落着きそうです。1枚での値段が高めですが、グラスファイバー系は変形もなく使えています。
クリーナー(画像の赤いフタ)は、クレンザーみたいな物のように感じます。よく落ちますし、拭き取りも手間がかかりません。
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