東芝製 洗濯機 AW-60GC 脱水時に停止する原因
今回の洗濯機は製造年式からすでに15年・・・
家にある大型家電の中で一番古い家電製品になります。
この洗濯機・・・数ヵ月前からスタートボタンを押して洗濯は始まるものの、途中で止まっていることがありました。
フタの閉め方が悪いのかと、締め直して再スタートすると全ての工程を終えます。
このような現象はまれで、発生時には深く考えないでフタを締め直していました。それが最近頻繁に発生し始めました。
もう古いしそろそろ替え時か・・・それかマイコンボケか・・・と思いながら、
以前から選択後には2日に1回程度と、特に湿度の高い雨天の日には、洗濯を終えたら洗濯槽を乾燥させるために、「風乾燥モード」を使い洗濯槽内の乾燥をしているのですが、このモードをスタートさせ他の用事でちょっとだけ別の所へ行っている間ですでに止まっているのです。
この状況と、今まで止まった状況を思い返すと、洗濯工程を終え次のすすぎ工程に行く前に止まっていたこともあったと思い出しました。すすぎ工程前には、せんたく後の洗剤分を絞り出すために脱水をします。
その脱水開始後早々に止まるというのは今回の風乾燥モードと同じ現象で、どちらも原因は同じではないかと思い始めました。
その原因とは、
古くなって来たこともあって、脱水をスタートするとやがて回転が上がっていくにつれ振動が大きくなります。
この時に、フタの閉まり具合にガタが来ているのか、フタが閉まっている事を認識しているスイッチが一時にオフになるのではないかと思いました。
これはスイッチ自体の不具合か、開閉時スイッチを押す構造物に何か問題が出ているのではないかと考えました。
と言うところから、スイッチの状態を見ます。
①はじめに給水ホースを外します。
元栓を締めてもホース内部に水圧がかかったままになっているので、いきなり外すと水が吹き出ます。(気にならない方は読み飛ばしてください。)
圧の抜き方は、元栓を締めて洗濯機のスタートボタンを押し機種によりますが数秒経って、いつもなら水が出る頃になっても水が出なければホースにかかっている水圧が抜けています。
②電源を切ってコンセントから電源コードを抜きます。
③給水ホースを外します。付近に雑巾を当ててホースから出て来る水を吸わせます。
④洗濯機の設置場所の環境によりますが、洗濯機を移動する場合は必要に応じて排水ホースを床から抜いておきます。
①給水ホース口などがある裏のカバーにある2本のネジを外します。
洗濯機を全部前に出す必要がなかったので裏へは入らないで、外したカバー画像でネジ位置を示します。②すぐに開閉スイッチが確認出来ました。フタを開けるとスイッチの凸が出て接点はオフとなり、閉めると凸が押されオンとなります。
③何度か繰り返してフタを開閉しても構造物に割れなどなく、正常な動きをしているようなので、次はスイッチ自体を確認するため抜き取ります。
④スイッチはカバーなどで覆われてなく、抜き取っただけで内部の接点が見えました。
よく見ると接点部分が黒く変色しています。
黒ずんでいるのは密閉されていない構造で長年の洗濯機周辺の湿度とその雰囲気にさらされたことによるもので、接触不良の原因になっている典型的な事例です。
⑤スイッチの接点を磨きます。細かな目の600番(手持ちで一番細目)のサンドペーパーを使います。
軽くこすり光沢が出て来た所で一旦観察してみると接点面は、固着しないようギザギザの山状になっていました。
このギザギザの山状になっているのは固着防止です。接点に流れる電流が多い場合に使う物で、もし過電流で焼けるような時に平らだとひっつき易いのでそれを防ぐためのギザギザの山です。
この洗濯機の場合はフタ開閉の確認用だけの用途で、頻繁開閉するので接点が長期期間ひっついたままにもならず、また大した電流も流れていないと思いますので、この山を残すためにこれ以上削らないでおきました。
⑥スイッチを付け直し、裏カバーを取り付けて運転確認をしました。
接点磨きから、1ヶ月・・・
全く止まらなくなりました。
原因はフタ開閉確認スイッチでした。
洗濯機にはまた頑張ってもらいます。
・プラスドライバー
・サンドペーパー600番(手持ちで一番細目
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