プラズマクラスター イオン発生器 シャープ IG-C20 を車で使うため自動運転に改造 BMW X1 F48
シャープ製のプラズマクラスター イオン発生器 IG-C20は家で使わなくなったので、少し前に完全分解クリーニングを行いました。
キレイになったのでこれをクルマで使えるよう改造します。そしてブレーキを踏まないでスタートボタン1回押しのアクセサリーモードになったら数秒後に自動で運転するようにしてみました。
👉主な目次
・自動運転検討
・改造
・動作テスト
・設置構想
・配線
置き場所はすぐ決まりましたが、もっと大事なことは電圧です。
ACアダプタのラベルの定格をみると、4.6V 600mAとあります。
0.4V高めの電圧になりますが、クルマのUSB端子を使うか、クルマのカープラグの12VをUSB充電器などで5Vに落とせば使えるという事です。
もうひとつ当方にとっては課題があります。
その課題とは、このイオン発生機を運転するにはイオン発生機に電源が供給(ACアダプタを接続)してからでないと運転スイッチの操作を受け付けてくれないという事です。(ハードスイッチでないからです。)
電源が供給され回路が働いてから、運転ボタンを押すとようやく「運転しなさい」という事が伝わる仕様なのです。
操作パネルの「運転スイッチ」をリレーの接点でオンさせることが出来る構造なのか確認のため分解してみます。
分解記事は☞こちら「プラズマクラスター イオン発生器を分解クリーニング シャープ IG-C20 」でどうぞ。
そこでイオン発生機の電源をタイマー回路を通して供給してやれば微妙な遅延で、タイマー回路オンと同時に運転スイッチ(SW1)接点がぎりぎりオンするかもしれないと期待して実験したのですが、やはり電源とタイマーが同時では、運転スイッチ(SW1)はオンしませんでした。残念です。これでうまく行けばタイマー基盤が1個で済むのでタイマー回路がイオン発生器本体内に収納できたのですが・・・しつこいですが残念です・・・。
運転スイッチ(SW1)を押すタイマー2のスタートを最低1、2秒は遅らせる必要があります。
これは電源と同時にSW1を押しても運転しないからです。このためタイマー1で最低1、2秒間、タイマー2のスタートを遅らせるようにします。
タイマー1動作によって1、2秒後にタイマー2が動作し、運転スイッチ(SW1)接点をオンさせイオン発生器が運転します。
その後タイマー2は数秒間に設定時間でオフになります。SW1は解放(押されていない)されているので、後は指で運転スイッチを押して、風量強弱を繰り返し選択でき、停止、再運転の操作がも出来ます。
これではなぁと、見た目悪いのでタイマーは諦めようかと思ったのですが、やはり乗車してACCモードやエンジンスタートでいちいち運転スイッチを押すのは面倒なので、出来るだけ小さくまとまるようなケース(入れ物)を探し続行します。
そして運転スイッチを押して設定した2秒が経過したタイマー2はタイムアップし、リレー接点がオフになり運転スイッチ接点はオフになるので、あとは好みに応じて、風量を強・弱、運転を、停止・再運転することが出来ます。
説明が長く理解しにくいかもしれませんが、下記の回路図での方がわかりやすいかもしれません。
ここを指で押す代わりにリレーの接点でオンさせます。
⑥運転スイッチからはんだ付けで出した線をタイマー回路につなぐため外に出す必要があるのですが、車電源に変えるためACアダプタは使わなくなります。そこでこのプラグを使わなくなるので、この穴にスイッチ線と電源線を通すことにします。
まぁ人それぞれの気持ちの差ということにしておきます。
ケース側面1周分も切っておきます。これはタイマーにUSBケーブルを接続し終えてケースのフタをしてから貼ります。
①電源を入れます。
本体とタイマー回路共に5V電源を入れても、タイマー1だけが動作しタイマー2の電源は入りません。
②数秒後、タイマー1がタイムアップすると、タイマー2に電源が入り、リレー接点がオンして運転が開始します。
③ここからは通常運転になっているので、通常通り指で運転スイッチを押すと風量Ⅱになり、もう一度押すとオフになります。
・電源のクルマへの接続先ですが、エンジンスタートボタン1回押しで、または、2回目のエンジンスタートのどちらで運転させるかは、個人の使い方で決めればと思います。
駐車場とかで音楽を聴きながらでも使いたければiDriveやラジオの電源ですし、走行中だけでよいならエンジンスタート時に電圧が出る線につなげば良いでしょう。
▲注意
イオン発生機もACアダプタで4.8V、タイマー回路電源は5Vにしているので、今回は、ドラレコ取付けで増設しているカープラグに差し込んだUSB充電器でクルマの12Vが5Vに変換されます。くれぐれも12Vに直結しないよう気を付けましょう。
タイマー2の設定時間を5秒にすると、エンジンスタートボタン1回押して5秒後にイオン発生機は運転します。
これはなんとなく遅れてからのがカッコいいかな・・・。というくらいの事ですが。
電源について過去話になるのですが、
イオン発生器はセンターコンソールの収納部に置きますが、ここにUSBソケットがあります。充電や電源にも使えるのですが、端末接続で音楽再生および転送するソケットなので使わないようにしたいです。
また、このコンソール後部に後部座席用のUSB(Type-C)コンセントがありますが、ここから分岐するのも見た目が悪く、足が引っ掛かります。
ということで、グローブボックスのヒューズから分岐することにしています。
しています・・・。という言い方は、この構想後にドラレコを取付けましたので、この時に合わせて今回のイオン発生器用の電源も用意していたからです。
電源は、前後側面ドラレコ取付けで見つけた電源から分岐します。
アースも以前行った分岐点から分けます。グローブボックス下段に設置したカープラグ分岐ソケットにカープラグのUSB変換充電器を差し込んでいます。2口あり、もう1口今回用に空けています。この空きにタイマーからのUSBケーブルを挿し5V電源が供給できます。
グローブボックスからイオン発生機置き場所のセンターコンソールまで見えないように配線をする作業が出ますが、センターコンソールとフロアの隙間に押し込みながら通線します。
2019年以降、紙のヒューズ割り当て表は提供されなくなりました。
下記サイトで車検証に記載の17桁の車台番号を入力するとヒューズ配置図がダウンロードできます。
https://www.bmw.ie/en/topics/owners/fusecard.html2021.6 現在
最後に充電器からの抜け止めに自己融着テープで、カープラグソケットとUSBプラグとを互いに巻き付けます。
ここからはイオン発生機置き場所のセンターコンソールまで、センターコンソールとフロアとの隙間に押し込んでいきます。きれいに中におさまりました。
クルマへの固定はしません、フィルター掃除と、コンソール内の掃除もあるので置くだけです。
動作確認します。
クルマをエンジンスタートボタン1回押して5秒後に運転開始その後は、リレーオフし手動で風量を変更可能に。運転を停止できることと合わせて、エンジンをオフにして停止することも確認。アームレストをおろすとこんな感じです。これだけ空いていれば通気には問題ないでしょう。そして、ついでというかイオン発生器を置いたことでコンソール側面にあるUSBソケットが使いにくくなるのでL字アダプタを差し込みます。当方は充電よりは、音楽再生(インポート)を主に使う端子です。
このイオン発生機の適用床面積仕様は1畳なので、デスク用というか一個人用なので車内全域には効果ないとは思いますが、前席だけでも恩恵に預かれればという自己満足です・・・。
運転音がうるさいかと思いましたが、走行中すると雑音にまぎれてわからなくなりました。気が付くのは信号とかで停車時、あっ動いているな。と気が付くことが時々あるくらいです。
ついでに純正カーアクセサリとしてPanasonic製のナノイーが売られています。これはドリンクホルダに入れて使う円筒形です。
・タイマー回路 TM-5552(キット)2個
・5Vリレー A接点あり 1個
・5Vリレー B接点あり 1個
・USBプラグ付コード
・長さ足りない場合USB延長ケーブル など
・カープラグUSB充電器(12Vを5Vに変換)
・スパイラルチューブ
・適当な電線
・廃棄カーシートの背面内貼り(タイマーケースの置き場所により必須ではない。)
・自己融着テープ
・両面ブチルテープ
・事務用品クリップの空ケース
・ドライバー
・ニッパ
・はんだこて
・掃除(アルコール、ブラシ)
・カッター
・定規
・カッティングマット
・瞬間接着剤
・ボンド
・不織布両面テープ など
■番外編
・X1 F48 マイナーチェンジで、「仕様変更になってカタログや公けになっていない、気が付きにくい部分」をちょっとまとめてみました。気になる方は下記からどうぞ・・・。
「BMW X1 F48 前期と後期のちょっと気が付きにくい変更部分のまとめ」
・当方が採用したインテリア装飾パーツ紹介
「採用した内装装飾パーツ紹介 BMW X1 F48 LCI 20i 後期
・フロントとサイドカメラを映すために社外品のインターフェース機器を買ってつないだものの、映らないし、変な症状は出るし、設定表には間違い・・・販売元と散々やり取りした記録です。
BMW X1 F48 社外品インターフェース機器動作不具合における販売元とやり取りした経過
■過去記事
純正フットライトを常時点灯させる。BMW X1 F48 LCI 20i 後期
純正フットライトの電球色をLEDテープで白く明るく。BMW X1 F48 LCI 20i 後期
iDrive ウォークマンアプリで楽曲情報を登録しインポートする。 BMW X1 F48 LCI 20i 後期
コンソールにワイヤレス充電器装着とドリンクホルダ照明追加 BMW X1 F48 LCI 20i 後期
後付け BSM ブラインド スポット モニター取付 BMW X1 F48 LCI 20i 後期
後部座席のリクライニング ストラップをグリップ式に。 BMW X1 F48 LCI 20i 後期
後付け サイドカメラとフロントカメラ取付 BMW X1 F48 LCI 20i 後期
レザークラフト シートベルト タングプレート カバーの製作 BMW X1 F48 LCI 20i 後期
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