ワイヤレスqi充電スタンドの冷却ファン動作を温度感知式に改造
![ワイヤレス充電スタンド 温度センサ](https://try-try-try.tech/wp-content/uploads/2018/06/d22f672d84f0ed0377646c5f9f979df8-e1525008605868.jpg)
新たに、ワイヤレススタンド式充電器を購入。
理由は冷却ファンがついているため。ワイヤレス充電は通常充電より熱量が多い。夏場は異常に温度が上がって心配な面もあった。
このスタンドで充電させてみると、充電開始と共にファンが回るのはいいけど夏以外の時期でも回る。当方は自動化したくなる性格なので、スタンドの温度が40℃位になったらファンを回そうと考えた。
温度センサには便利なものがあるもので、LM35というセンサ。
動作温度範囲:0℃~+100℃、温度係数:リニアで+10.0mV/ ℃電圧を出力するというもの。値段は安いし、4~30Vの電源を与えるだけ。
温度変化での出力電圧をオペアンプで増幅し、トランジスタで送風ファンをオン、オフさせる。送風ファンは5V 80mAなので大丈夫でしょう。
①充電スタンドの加工
裏面にオンする温度設定ボリュームの穴をあけます。
温度調整ボリュームはグルーガンで固定です。
②回路製作
回路図のように製作します。
回路基板はスタンド内部にセットできる大きさで収まるよう、部品配置を考えます。
基盤固定はグルーガンか、両面ブチルテープで付きます。
回路の電源はファン電源から取ります。
③センサーの位置を検討します。
ファン送風口、送風経路に置くと常に涼しいので、いつまでも温度が上がらないような場所は避けた方が良いでしょう。
回路とセンサー配置
センサーを置いたこの場所で、アプリ「バッテリーMix」で温度(灰色線)をグラフで確認すると、上グラフはファン停止で充電。下グラフはファンが回り出してからは、温度上昇が38℃位で抑えられていることがわかります。
■ファン停止で充電したら、44℃位まで上がった温度グラフ
■ファン運転開始時の温度グラフ(38℃近辺で温度上昇が控えられている。)
■携帯タイプのワイヤレスモバイルバッテリ充電器(MATECH製)から、スマホに充電したら45℃くらいまで上昇した。
よって、この冷却充電スタンド自体の冷却効果がある事がわかりましたが、今回のファン自動化は完全なお遊びでした。
こんなことするよりは早いうちから冷やしておくことが温度上昇防止になるかもしれません・・・。
回路の部品トランジスタ2SC1815を今回のようなスイッチとして使うのではなく、これでリレーを駆動してやれば大きな容量(電流)の機器のオン・オフが自動化できますから、何かに応用できるかもしれませんのでご参考まで・・・。
色々なものを充電中の様子
■ワイヤレス内蔵 xperia Z2改造品を充電してみた。改造記事はこちらで。Xperia Z2 ワイヤレス内蔵に改造品
■完全ワイヤレスイヤフォンの収納ケースワイヤレス化改造品の充電。改造記事はこちらで。完全ワイヤレスイヤフォンの充電ケース
■市販のpanasonic 充電池 キャリングケース(QE-CV201) も充電できた。
(共立エレ)
・温度センサ LM35DZ 270円
・オペアンプ LM359 65円
・トランジスタ 2SC1815 GR (買っても20円程度)
・可変抵抗 10kΩ (買っても90円程度)
・固定抵抗 1kΩ、10kΩ
・基板端切れ
・グルー(基盤等の固定)
・テスター
・精密ドライバー
・半田こて
・ニッパ
・グルーガン(ボリューム、基盤等の固定)
■ワイヤレスqi充電シリーズ_
・ワイヤレス充電スタンド ファン自動化 (当記事)
ワイヤレス充電(qi)スタンドの冷却ファン動作を温度感知式にした。
・置くだけ充電4
完全ワイヤレスイヤフォンの充電ケースを置くだけ(ワイヤレス)充電に改造。
・置くだけ充電3
Xperia Z2にqi充電レシーバーを内蔵、外観そのまま置くだけ充電にした。
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